肩(かた)は鎖骨(さこつ)、肩甲骨(けんこうこつ)、上腕骨(じょうわんこつ)の3つが結ばれているところで、人間の体の中でも一番自由に動く関節(かんせつ)です。投球による少年の肩の痛みには、骨、なん骨、筋肉や関節内に、使いすぎによるキズがついておこります。
前回もお話したように、野球肩は上腕骨の成長するなん骨に投球動作によって、何度も引っ張る力が加わり、骨端線(骨と成長するなん骨の境界)がキズついて、少しずつ離れていくケガです。こうなると、投球で痛くなったり、成長するなん骨部を押すと痛くなったりします。
診断(しんだん)をつけるためにはレントゲン撮影(さつえい)が必要です。野球肩になったときは、だいたい4〜6週間安静(あんせい)(ノースロー)にしたあと、痛みがなくなれば少しずつキャッチボールなどの投球を始めることができます。
そして、ケガの具合をレントゲン写真を撮影して観察することが大切です(写真)。そのまま野球肩が進行すると上腕骨の形が変わって運動ができなくなることがあります。
WBCで日本代表は2連覇を達成しました。その中で、投手は試合ごとの投球数を制限されていたことを覚えている人も多いでしょう。投球数が増えると肩や肘(ひじ)にかかる負担(ふたん)も増えて、故障(こしょう)しやすくなるので、プロ野球の選手や監督もものすごく注意をしているんですよ。とくに成長期では、試合や練習での連投(れんとう)はしないように心がけて下さい。
次回は野球肘(やきゅうひじ)についてお話ししましょう。
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