野球肘(ひじ)は、野球をする子どものひじに起こるケガです。投球をくり返すことで、骨やなん骨、筋肉や関節内に使いすぎによるキズがついて起こります。
投球フォームがしっかりしない状態で、ひじに負担がかかると、このケガがおこります。ひじ関節には、投球動作で内側には関節を引っ張る力が働き、外側には関節を押し付ける力が働くので、内外側ともに症状が出ることもあります。何度も引っ張る力や押し付ける力が加わると、骨端線(骨と成長するなん骨の境界)がキズつきます。症状は、投球で痛くなったり、肘の成長する軟骨部(なんこつぶ)を押すと痛くなったりします。
診断(しんだん)をつけるためにはレントゲン撮影が必要です。治療は原則としてノースローとしますが、進行すると半年から1年間も投球制限が続くことがあります。投球時の痛みがあれば、早めにレントゲン写真を撮影することが大切です(写真)。そのままで進行するとひじ関節のなかに、はがれたなん骨が引っかかったり、当たったりするようになり、運動制限をきたすおそれがあります。
投球時の痛みが続くときは安静(あんせい)が必要ですし、無理して投球すると症状(しょうじょう)を悪化させることとなります。ノースローでもバッティングや捕球を主とした守備練習はできる場合もありますので、病状に応じた指導を受けて下さい。身長が伸びておとなの体型になるまでは柔らかいなん骨が成長しますので、投球によるひじ関節痛が出る場合は早めに整形外科を受診して下さい。成長とともに野球を楽しく続けることが大切です。
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