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イッテツ新聞Vol.005
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記事一覧
・奇蹟は孫との約束から…
・キャプテンありがとう
・高校野球、四国の4商を知っているか?
奇蹟は孫との約束から…
生きていることに、人との出会いに、感謝する日々。

 「今、生きちょれるがは孫と野球のおかげ」

 ”おじいちゃん”のニックネームでみんなから愛される人の口ぐせです。
 おじいちゃんがそのチームに関わり、いろんなお世話をしてくれるようになって6年くらいになります。きっかけは当時3年生だった孫の入部でした。大工の職人であるおじいちゃんは手先が器用で物知り。いつも元気で明るくてすぐにチームにとってなくてはならない存在になりました。


 そんな元気なおじいちゃんが、生死をさまよう病気を患(わずら)ったことがありました。少年野球に携(たずさ)わる前のことです。
 胃ガンでした。
 胃の全摘出手術は困難を極め、助かる確率も非常に低いものでした。
 生死の境をさまよい、一瞬、意識を取り戻したおじいちゃんの目に飛び込んできたのは、泣きじゃくる大好きな孫の姿でした。
 孫は号泣しながらも、おじいちゃんを励まそうと必死で呼びかけます。



 「おじいちゃん。僕、野球やるき。」
 「野球やりゆう所、おじいちゃんに見てもらいたいき。」


 その言葉はおじいちゃんに届いたのでしょうか。
 再び意識が遠のき、生と死の境をさまよい続けることとなります。
 しかし、ある夜おじいちゃんは夢を見たそうです。
 孫がおじいちゃんの大好きな阪神タイガースのユニフォームを着て、甲子園のマウンドで投げている夢でした。


 — 死んでいる場合ではない。


 生と死の狭間で、はっきりとそう思ったそうです。


 人生で初めて悔し涙を流した子どもたちがいました。力一歩及ばず、たった今サヨナラ負けをしたチームの子どもたちです。
 その中に、同じ様に目に一杯の涙を溜める一人の”おじいちゃん”がいました。
 阪神タイガースが大好きで、野球も子どもたちも大好き。
 今では少年野球界ではちょっとした名物おじいちゃんです。


 「孫が野球をやってくれた、それだけでも幸せやに、そのおかげでこの歳になってもいろんな人と出会える。感謝してもしきれん」


 生きているから、いろんな人と出会える。泣くのも笑うのも生きている証拠。
 生きているだけで、幸せ。
 そんな気持ちがおじいちゃんからは溢れ出ています。

 おじいちゃん、ニックネームが”ひじいちゃん”になっても元気にグラウンドに来てよ。
 みんなも、野球も、いつまでもおじいちゃんを待ちゆうきね。



イッテツ:
 編集部に届いた匿名希望のお便りです。いいハナシじゃないですか。野球を通じて様々な人と出会うことも、おじいちゃんの元気の秘訣なんでしょうね。この文から推測すると、お孫さんは中学生になられているんでしょうか…。これから高校野球で甲子園に行って、さらにプロ野球選手にでもなってくれたら、きっとステキなおじいちゃん孝行になるんでしょう。
ぜひともおじいちゃんにお会いしてみたいですね。どこかの大会でお会いできるのを楽しみにしていますよ!
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イッテツのつぶやき
キャプテンありがとう
  さて…早いもので、今年も夏の選手権までやってきました。参加94チームの堂々とした行進。年々高知のチームは行進のレベルが上がってますね。そう思うのはイッテツさんだけでしょうか? 思い起こせば、構想1年、月刊少年×野球が出来てからもう5ヶ月…。少なからずとも、この雑誌が出来たことによってなんらかの変化が起こっているのは確かなことなんです。
 その一つに開会式の選手宣誓。後ろにズラリと並ぶ各チームのキャプテン達。そのキャプテンの掲げる団旗についての記事がシリーズ化しつつあります(笑)
 この間、押入れから引っ張り出してきた イッテツさん監督就任1年目の夏の選手権パネルを見てみました。そのパネルにあった写真では、みごとに団旗がキャプテンの横に立てられたままでした。全員です。
 今年、この半年でほとんどのチーム団旗は空に向かって掲げられるようになりました。(写真参照) ただ、二列目に並んだ子の団旗は 前に人がいるんで斜め45度に上げるのは難しいようです。大会の規模によっては、人数が多い為二列になってしまうのは仕方ないですね。
 イッテツさんがいつか夢見るのは みんなが一列で並べて同じ角度で団旗が掲げられる日です。スタンドに開会式を見に行くみんなもひとつそれを楽しみに見てみて下さいね。
次のイッテツさんの開会式革命隠れた野望は…
【ジメっと朝から湿気のある中、昨夜の酒が体から出る汗や口からプンプンと臭う監督さんの列をどうしてやろうか!?】

せめて大会前日のお酒は控えめにね作戦です。
え?なんですって?
「そんなこたぁほっとけ」

はい すいません ぺこり。

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明日誰かに話したくなる野球トリビア
高校野球、四国の4商を知っているか?
 
■四商とは「高松商業」「徳島商業」「高知商業」「松山商業」のこと。最近では私立の高校に押され気味で、地元の公立高校が甲子園に出場する機会は少なくなって来た。しかし、この四商が揃って甲子園に出たことがある。名将谷脇監督にちなんで、紹介してみよう。

■国の四商と言えば、お父さん世代はピンと来ると思うが、いわゆる「強豪校」と言われる甲子園常連校である。その四商が夏の甲子園に勢揃いしたことが一度だけある。1978年(昭和53年)の第60回大会である。谷脇監督のインタビュー記事でも触れたが、この時高知商業は準優勝しており、優勝したのはPL学園だった。また、現在は春の選抜に四国から4校出ることはないが、昔は4校出ることができた。四国四商ではなかったが、4校とも商業高校だったことがこれも1度だけある。1981年(昭和56年)の第53回選抜大会だ。出場したのは丸亀商業、高松商業、鳴門商業、高知商業の四校。高松商業がベスト4、他の3校は1回戦負けだったそうである。
 甲子園は地元の公立高校が出るのが一番夢中になって応援できる。もうすぐ始まる夏の甲子園。今年はどの学校が甲子園への切符を手に入れるのだろうか。
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